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写真メモ

メモが続かない人へ。習慣化の研究から考える小さな始め方

残す約4分公開

執筆・運営:Muscle Industry

メモを始めた日は、フォルダを作り、名前を付け、すべてをきれいに並べたくなるものです。数日後、写真がたまると整理が追いつかず、開くのも面倒になる。そんなときは、やる気の強さより、一回に求めている作業を見直してみましょう。

メモを残す、文章を整える、分類する、見返す。これらを毎回すべて行う前提にすると、日常の小さな記録にも大きな手間がかかります。

習慣化の研究は、何を測ったのか

Lallyらの研究では、参加者が飲食や活動に関する行動を選び、「朝食の後」など同じ文脈で毎日行い、12週間にわたって自動的にできる感覚を報告しました。自動性の変化は人によって異なり、一直線に増えていくわけではありませんでした。資料1

よく紹介される「66日」は、特定の研究・測定方法に基づく値です。全員がその日に習慣を完成させたという期限ではありません。研究期間を超える期間の推定も含み、そもそも調べたのは写真メモではありません。

日常のメモへ持ち込めるのは、同じ場面で行動を反復するという考え方です。以下の方法は、その考え方を参考にした提案であり、アプリの継続率を確認した実験結果ではありません。

「いつか整理する」を、具体的な場面へ変える

「毎日きちんと整理する」では、どの瞬間に始めるかが曖昧です。すでに行っている動作の後へ、小さな一手を置いてみます。

きっかけにする場面 一回にすることの例
看板を撮った直後 タイトルに場所を一つ入れる
買い物から帰ったとき 今日使った写真だけフォルダへ移す
メモを検索して見つけたとき 探した言葉を一つ追加する

全部を採用する必要はありません。実際に発生する場面を一つ選びます。普段ほとんど写真を撮らないなら、毎日撮ることを目標にする必要もありません。記録が必要なときの手順を整えるだけでも始められます。

最小単位を、途中で小さくしてもよい

タイトル、説明、フォルダを一度に整えるのが重いなら、まずタイトルだけにします。それでも撮影の場面で忙しいなら、写真を読める状態で保存し、後で使ったときに補足する方法があります。

小さくする際は、メモの目的を残します。バス時刻表で行き先や曜日が欠けていれば、短く済んでも後で使えません。作業量を減らすことと、必要な条件を落とすことは分けて考えてください。

具体的な書き方は写真メモに添えたいひと言で紹介しています。短いメモでも、対象が区別できる形にします。

できなかった日の分を、全部取り返さない

Lallyらの研究では、一度実行の機会を逃したことが習慣形成の過程を大きく損なうという結果ではありませんでした。資料1 ただし、どんな中断でも影響しないという意味ではありません。

メモへ応用するなら、一日空いたことを「最初から失敗」と扱わず、次に必要になった一枚から戻る方法があります。未整理の写真をすべて片づけるまで再開できない、という条件は外してよいでしょう。

未整理が増え続けるなら、書く量、分類数、整理するタイミングのどれかが生活に合っていないかもしれません。責める材料にせず、手順を調整する材料として見ます。

写真を撮るという場面に、場所をひと言添える行動を結びつけます。できなかった場合も、次に必要な一枚から再開する提案です。
いつもの場面に、小さな一手を結ぶ

習慣形成の研究を参考にしたメモの実践例。全員に共通の完成日や、どんな中断も影響しないことを示していません。研究対象は飲食や活動で、メモアプリではありません。

出典・参考:Lallyほか(2010)
確認日:

図の内容を文章で読む
  1. きっかけ:看板の写真を撮ったとき。
  2. 小さな一手:タイトルに場所を一つ入れる。
  3. 次の機会:また必要な写真を撮ったときに同じ一手を試す。
  4. できなかった場合:未整理の全件を片づけることを再開の条件にせず、次の一枚から戻る。

続けた回数より、役立った場面を見る

メモの目的は、記録を続けた日数を増やすことだけではありません。「型番が見つかって注文できた」「ごみの条件を確認できた」といった場面が、記録を残す意味になります。

使ったときに、見つかった言葉や便利だったフォルダを残しておきます。逆に、使わない分類や長い定型文は減らしても構いません。

今日から一つ試すなら、「写真を撮ったら場所を一言」のように、場面と動作を一組にしてみましょう。続くかどうかを決めつける前に、生活の中で無理なく行える大きさかを確かめてください。

参考文献・資料

参照確認日:2026-09-05。研究の対象や条件は本文と各資料でご確認ください。

  1. 原著論文Lallyほか(2010)How are habits formed — Modelling habit formation in the real world

    飲食や活動を同じ文脈で反復し、自己報告による自動性の変化を追った研究。メモアプリの継続率や、特定の日数での習慣化を保証するものではありません。